2016年ドラフト会議において注目度が一番強かったのは田中正義投手で、12球団中5球団が名乗りを上げソフトバンクへの入団が決定。
同じドラフト1位でも外れ1位という何となく失礼な言い方と感じるが、1位は1位でそれなりの実力はプロのスカウトマンはしっかりと見極めて今後の活躍が期待されるのは千葉ロッテマリーンズに入団が決まった佐々木千隼投手である。
右投げ・右打ち
身長:181cm
体重:83㎏
出身校:東京都立日野高等学校
このように体格にも恵まれた選手で、出身校は東京都立日野高等学校で、甲子園出場は無縁のように感じるが、都立高校の中では強豪として知られている学校である。
余談だが、日野高校は地味なイメージなのですが、結構有名人の母校でもあり、俳優の三浦友和さんやミュージシャンの忌野清志郎さん、お笑いタレントのアンジャッシュのお2人など今回は佐々木千隼選手も加わり、芸術やスポーツなど多彩な方を輩出している高校でもある。
野球を始めたのは小学校2年生で日野イースタンジュニアに所属でポジションは三塁手から始まり、、小学校6年には投手として活躍し、三沢中学校では投手・外野手・三塁手と守り、身体能力の高さを表した。
日野高校に進学後は三塁手として高校1年からベンチ入りを果し、高校三年春にはエースとしてマウンドに立ち、夏には高校野球西東京大会でベスト8入りを果した。
ベスト8と聞くとその程度?と考えるが、西東京には現在注目されている清宮選手のいる早稲田実業や優勝候補に常に名の上がる日大三高や桜美林高校、帝京大学八王子高校などの強豪チームが揃った中でのベスト8は常に上位を争う為に野球部に力を注ぎ込む私立高校との中での都立の日野高校は高校野球においては大きく勝利に導く佐々木千隼投手がかなりの存在だった事がうかがえる。
菅野に並ぶ53イニング無失点記録
頭角を現したのは、桜美林大学進学後で大学1年から初登板を経て何と言っても今春からの記録で53イニング無失点という素晴らしい成績を残した。
これは東海大出身の現巨人軍の菅野投手と並ぶ記録で、記録更新のかかった首都大学野球大会において対戦相手の日体大に4回、二死から失点を許してしまい、惜しくも記録更新とはならなかったが、プロのスカウトマンは絶賛で、力まかせではなく、余力を残したピッチングや本人にとっては憧れの甲子園の土を踏んだ経験がないのは悔しい思いだが、逆に故障のない投手としてはプロとしての活躍は充分に期待される。
メジャー級の注目投手は甲子園でのヒーローでもあったが、松坂大輔投手にしろ、田中将大投手にしろ現在は故障に悩まされているのも現実。大学3年からの成績は通算25試合で13勝6敗の防御率1.12の抜群の安定力で今年日米大学野球のメンバーにも選出され開幕戦を任され対戦相手のアメリカを相手に7回1失点12奪三振と活躍し、2016年秋にはMVP及び最優秀投手に選ばれ、大きくプロの道に近づいたと言える。
球種はMAXスリークォーターからの153キロのストレートを始めスライダー、カーブ、シンカー、フォーク、シンカーと豊富で2016年は投手が豊富と噂されている中でのドラフト1位となった佐々木千隼投手の今後に注目だ!