去年千葉ロッテを戦力外となった中後悠平という選手をご存知だろうか?彼は現在単身でアメリカに渡り、日本プロ野球で例えるなら8軍から再スタートし、現在マイナーリーグ3Aで中継ぎとして13試合に登板し防御率0.00と力を発揮している!中後悠平の軌跡とこれから起こす奇跡に迫ります。
プロフィール
名前:中後悠平 (なかうしろ ゆうへい)
生年月日:1989年7月1日
身長:182cm
体重:72㌔
出身地:大阪
出身大学:近畿大学
ポジション:投手
利き腕:左
決め球:スライダー
日本での経歴
大学時代既にその名は野球界に轟いていた。
変則的なフォームでサイドスローに近い位置から繰り出される必殺スライダーはプロでも即戦力の呼び声高くどこの球団が指名するのか注目を浴びていた。
近畿大学と言えば関西では強豪校としてお馴染みの存在である。大隣や巽、小瀬など高い潜在能力を秘めた選手がたくさんプロの門を叩いている。そして2011年ドラフトにおいて中後は千葉ロッテから2指名を受けプロの世界に飛び込んだ。日ハム宮西のような活躍を期待したロッテファンもたくさんいただろう。
その期待通り2年目は1軍スタートを勝ち取ると出番はすぐに訪れる。
2012年3月31日楽天戦で8回に救援として登板。2者連続三振に切って取りチームの勝利に貢献。この時ヒーローインタビューも受けている。更にこの年1勝を記録するも目立った活躍はそれまでで終わる。
2013、2014、とケガや制球難に苦しみ2015年1軍登板の無かったこの年のオフ遂に戦力外通告を受けた。
その後12球団合同トライアウトに参加したが3四死球と散々な結果でどこからも声はかからずプロ野球界を去ったのである。
武蔵ヒートベアーズに入団・そして突然の転機
再びプロの舞台に立つべく中後は独立リーグの武蔵ヒートベアーズに入団する。ここで活躍しもう一度指名されるのを目指していた中後に突然の転機が訪れる。
それは毎年放送される人気ドキュメンタリー番組「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男たち」が中後に密着。その模様がテレビで放送されたことから始まる。
その番組を見ていた日本在住のあるメジャーリーグ関係者が中後の独特なフォームやスライダーに注目。その結果2016年3月1日ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結ぶのである。マイナー契約と言っても上記に書いたとおり日本で例えると8軍スタート。ここで結果を残さなければ当然先は無い。
そして中後は持ち前の気持ちの強さ自信のあるスライダーに一層磨きをかけ一気に3Aまで駆け上がった。3Aは二軍という位置づけ。
3A昇格後13試合連続無失点と無双状態
中後は3A昇格後13試合に登板し無失点と通用することを証明している。ダイヤモンドバックスと言えばかつてランディジョンソンが所属していた球団として有名だが、現在の中継ぎ投手陣ははっきり言って磐石とは言えない。中後がこの調子を維持すれば確実にメジャー昇格という一つの目標を達成する日が来る。
最後に
中後悠平の野球人生は今始まった。日本時代は天狗になっている部分があったと本人も自覚している。戦力外通告を受け再び立ち上がった中後は必死にもがくしかない。
日本で待つ妻と子供の為にも中後は立ち止まることなくメジャー昇格を一気に達成してほしい。そしてその活躍を日本の野球ファンに届けてほしい。
近大の時から応援してるぞ中後!頑張ってもう一度表舞台で活躍することを応援しています。