険しい道を乗り越えよ!カープ赤松真人の闘い

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2016年、25年ぶりのリーグ優勝に沸いた広島東洋カープ。

メジャー凱旋の大黒柱・黒田、復活のベテラン新井を両軸に菊池・丸・ジョンソン・野村といった主力級が好成績を残したと同時にチームを支えた名脇役たちの存在も光る1年でした。
今回の話の主役はその名脇役の一人、走・守の達人、赤松真人その人です。

赤松真人は今年35歳になる外野手で、もうベテランの域に入りました。元々は阪神タイガースの選手でしたが、2008年に当時のカープで4番を打っていた新井のFA移籍に伴い、人的補償で指名され広島カープに加入しました。

当時のカープのファンの間では新井の人的補償は恐らく投手だろう、ネックポイントであった左腕投手ではないか、という憶測が強く、また天谷・末永といった俊足巧打の外野手とかぶる面があったため、なぜ赤松だったのか?という声もありましたが、そんな声を吹き飛ばすような活躍を移籍1年目から見せ付けます。

移籍1年目は自慢の足を活かし、盗塁2桁・成功率85%をマーク。2年目には開幕スタメンを奪い、オールスターにも出場します。

3年目にはホームラン性の当たりをもぎ取る超ファインプレーで世界中の動画サイトで賞賛されるプレーに象徴される素晴らしい守備力を披露。

ついにはゴールデングラブ賞を受賞しました。以降、レギュラーから遠ざかっても常に1軍に帯同し、代走の切り札として相手バッテリーを苦しめ、守備固めとして出ては抜群の守備範囲で投手陣を助け、チームに欠かせないバックアッパーとしてカープを支え続けてきました。そんな赤松選手が初期段階の胃がんであることを公表したのが昨年12月28日のこと。

幸い命に関わることはないとのことでしたが、早々に手術を受けることになり翌1月5日、胃癌の切除手術を受け、16日に退院となりました。
広島カープ球団は赤松選手の早期復帰に向けて全面的にバックアップをする方向で赤松選手もまた、前例のない復帰への闘いへの意欲を見せています。

屈強な肉体を資本とするプロスポーツ選手にとって、胃がんの切除手術は大きすぎる影響となることは疑いようがなく、復帰は非常に厳しい道のりとなることは確かです。

しかし、広島東洋カープという球団は昨年オフに退団した久本投手やかつてのドラ1だった河内投手の例にもあるように例え怪我や病気があったとしても選手の回復・復帰を後押しする体質が根付いており、彼の復帰に対しても慎重かつ情熱的に取り組んでくれる球団であることは間違いがありません。

1年、あるいはそれ以上の時間がかかるかもしれませんが、是非体力を取り戻し、ファンの前にまた職人的な走守でのプレーを見せてもらいたいものです。

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