WBC1次ラウンドD組、失点率0.013の差に天国と地獄ほどの差が!

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3月6日(月)に韓国・ソウルの高尺スカイドームで開幕したWBC。
いきなり開幕戦で強豪韓国がイスラエルに敗れる波乱のスタートになりました。
日本は不安視される点が多くありましたが、決勝ラウンドに進んでいて、まずは何よりです。

2次ラウンド進出をかけて、最ももつれたのがメキシコのグアダラハラで行われたD組です。
各チーム1次ラウンド全3試合中2試合を終えて、プエルトリコが2勝、イタリアとベネズエラが1勝1敗、メキシコは勝ちがなく2敗でした。

最終戦はプエルトリコ対イタリア、ベネズエラ対メキシコ。
まずプエルトリコが9-3でイタリアを降して3戦全勝で1次ラウンドD組1位を決めました。イタリアは1勝2敗に。

もう一つの試合は、ベネズエラは勝てば2次ラウンド進出、メキシコは勝った上に失点率でベネズエラ、イタリア少なくともいずれか一方を上回ってやっとプレーオフに進めるという状況でした。

試合前のメキシコの算段では、ベネズエラに2点差以上で勝てばプレーオフに進めるというものでした。
メキシコチームは、この計算方法で良いかどうかを大会の主催者MLBに確認していたようですが、はっきりした回答は貰えないままだったそうです。
このことが後に問題となります。

試合は、メキシコが日本ハムのレアードの3ランホームランなどで5点を先制して優位に進めます。
しかし、ベネズエラも簡単には引き下がらず、粘って追い上げます。
点を取り合う死闘になった結果、地元の応援の甲斐あって、最終的に11-9とメキシコが逃げ切って勝利をものにしました。

2点差以上で勝つことが目標だったメキシコの選手たちは、試合終了の瞬間、喜びを爆発させ、観客は大盛り上がりです。ベネズエラの選手たちはうなだれていました。

ベネズエラチームも、2点差で敗れることは1次リーグ敗退を意味するという認識でいたのです。

テレビでは3チームの失点率を表示して、イタリア、メキシコの2次ラウンド進出を告げていました。

イタリア 19イニングス、20失点で失点率1.053
メキシコ 18イニングス、19失点で失点率1.056
ベネズエラ 19イニングス、21失点で失点率1.105

しかし、しばらくして状況が変わりました。
メキシコはイタリア戦で9回無死からサヨナラ負けを喫しているのですが、先程の計算ではイタリア戦の9回は1イニングとして計算されていました。

ところが、一つもアウトを取っていないことから、このイニングは1イニングにカウントされないとの解釈が正しいとわかり、メキシコのイニング数は17となり、失点率は変更されました。

イタリア 19イニングス、20失点で失点率1.053
ベネズエラ 19イニングス、21失点で失点率1.105
メキシコ 17イニングス、19失点で失点率1.118

この結果、メキシコの失点率はベネズエラを下回り、プレーオフはイタリアとベネズエラとの対戦になることが正式に発表されました。

メキシコは試合前の算段で、2点差以上での勝利を目標としていました。
今となっては後の祭りですが、サヨナラ負けのイニングの取り扱いに関するリスクを否定できない以上、3点差以上での勝利を目標とすべきだったのではという厳しい見方もできます。

それにしても回答しなかったMLBの対応には疑問が残ります。
メキシコが事前に正しい計算方法をわかっていたとしても、ベネズエラに3点差以上つけていたかどうかはわかりませんが、すっきりしない対応であることは間違いありません。

九死に一生を得たかたちのベネズエラは、プレーオフでイタリアに逆転勝ちして2次ラウンド進出を決めました。

失点率にして僅か0.013の差。
1アウトでサヨナラ負けした場合、失点率の計算上のイニング数が0になるのか、1/3になるのか、1になるのかはわかりません。
仮に1/3になるとしたら、メキシコの失点率計算は17 1/3イニングス、19失点で失点率1.096となり、ベネズエラを上回ります。
あくまでもこの前提においてですが、あと1アウト取っていればメキシコがプレーオフに進めていたのです。

あと1点、あと1アウト。
一つ一つのプレーの大事さをあらためて感じた今回の出来事でした。

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