阪神、一度解雇したドリス選手を再契約か?その理由とは?

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ラファエル・ホセ・ドリス
出身:ドミニカ共和国
生年月日: 1988年1月10日 (28歳)
生まれ: ドミニカ共和国 ラ・ロマーナ
身長: 193 cm
体重: 98 kg

帰国後の2016年10月に右肘の手術を受けたため、阪神球団では、シーズン中の実績を高く評価しつつ術後の状態を慎重に考慮。マテオの残留とローマン・メンデス投手の獲得を決めた一方で、同年11月30日までにNPBへ提出する契約保留選手名簿からドリスを外した。この措置によって、ドリスは同年12月2日付でNPBから自由契約選手として公示されたが、球団では公示後もドリスへの調査を継続。球団社長の四藤慶一郎は、2017年1月の時点で実戦登板が可能な状態にまで手術箇所が回復していることを条件に、ドリスの去就を判断するという姿勢を示しています。

ではなぜ球団幹部がギリギリまで粘ってでも、ドリス選手と再契約を考えているのか、主な理由は何なのでしょうか。少し考えてみましょう。

まずは、どのような投球をするのか見てみましょう。

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1.潜在能力の高さ

元来、潜在能力が高いところは大いに認められています。
腕がよく振れているのはともかく、何よりもフォークという武器があるのが大きい。
そのことを考慮して手術後の回復が上手くいけば来年も戦力なる可能性にがあると思っているのでしょう。
今年に関してはシーズンの途中から出番が回ってきて34試合を投げて、3勝3敗8セーブ、防御率2.12という成績で、阪神の脆弱なリリーフ陣を何度か救ったこともありました。

2.リリーフ陣の脆弱さ

手術後のリスクを背負っている選手に対して来年も頼らざるを得ない状況なのは、リリーフ陣において人材不足というチーム事情もあることも考えられます。

・福原投手の引退
和田監督時代にリリーフとして活躍してきた福原投手の穴は大きい。
ベテランらしい投球術で数多くのピンチを断ち切り、2014年、2015年と最優秀中継ぎ投手というタイトルも獲得した。
それだけでなく、若い時は先発要員として活躍したこともあってとにかく経験豊富な優秀な投手だった。
そのような経験豊かな投手がいなくなったのは大きなマイナス。

・藤川投手の衰え
御存知の通り、今の藤川投手は岡田監督時代にJFKの一員として大活躍した時と比べて格段と実力は落ちており、とにかくピークはとっくに過ぎていてあの時の藤川投手のイメージからは程遠い。
岡田監督時代は藤川投手が出てくれば、相手チームの攻撃のチャンスがなくなるという確信さえ持てたのが、今年の状態を見て1点差の競り合った場面で投げるのはかなりのリスクを感じざるを得ない。
藤川投手の力の衰えが目立つのは右腕にメスを入れたことが大きく影響していると思われ、球速が命であった藤川投手には顕著に表れているようです。

・未知数の新外国人
新外国人のメンデスを獲得したが通用するかどうかは蓋を開けてみないとわからないというリスクがある。
最悪メンデスが戦力にならないかもしれない事も考えて、ドリスを保険として再獲得しようという目論見も考えられる。

3.手術後のリスクも大きい

フォークがよく落ちるといった潜在能力がいくら高くても、手術をすればそれなりのリスクはあり、回復にも時間がかかってこれまでの働きができるかどうかという点を考えても、大きな賭けであることには違いないでしょう。
本来ならば手術をすれば復帰にも時間がかかり、実力も低下することを考えて解雇をする場合が多いが、それでも再契約を考えているという事実は潜在能力の高さの期待はともかく、阪神のリリーフの台所事情がいかに課題を抱えているかを物語っているとも言えるでしょう。

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