2017年、V2・日本一を目指す広島東洋カープ、守護神の座は誰の手に?

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2016年、「神ってる」旋風を引き起こし、25年ぶりの優勝を果たした広島東洋カープ。

今年のカープと言えば「逆転のカープ」。89のリーグ戦勝利のうち、45もの試合で逆転勝利をしたように、試合後半に勝負強い打撃陣が印象的であったが、優勝への躍進に忘れてはならないのは今村猛投手、ブレイディン・ヘーゲンズ投手、ジェイ・ジャクソン投手、そして中﨑翔太投手を柱に形成された鉄壁のリリーフ陣だ。

リードをした試合はそれを守り抜き、先発がリードを許せばそれを広げないように耐えるリリーフ。そのポジションを務める選手が優秀であったことからペナントが手に入ったのという一面もあるだろう。
思えば25年間リリーフに泣かされ続けたカープ。その長いトンネルから抜け出し、次に目指すはリーグV2、そして33年ぶりとなる日本一。そのためには来年もまた、盤石の救援体制を作り上げないとならないが、その中核となる守護神の座に誰が座るのか、熱い争いが起きようとしている。

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まずその筆頭は、今期の守護神中﨑だ。61試合に登板しリーグ2位の34Sをマーク。150km/hに近いストレート・スライダー・そして手元で沈む右打者殺しシュートを丁寧に投げ込み、シーズン防御率1.32という「神っている」結果を残した。しかし記憶に新しいのは、日本シリーズ第5戦の日本ハムファイターズ西川遥輝選手からのサヨナラ満塁ホームランの被弾。
彼自身もこの被弾を胸に、更なる活躍に向け「落ちる変化球」の習得など鍛錬を積み重ねるオフであるが、これがほかの投手の闘志に火を点けた。

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その筆頭が2009年ドラ1今村だ。2013年から怪我に泣かされ続けてきたが、元々は唸る剛速球で鳴らしたこの男。復活の今年は67試合73.2回を投げ抜き、奪三振率は10.63の好記録。特に抑えにおいてこれまで様々な投手が愛用してきた球種の一つであるフォークをマスターしたシーズン8月以降は、奪三振率12オーバーなど、手を付けられないと言っても過言ではない成績を残している。
そんな同じ九州出身高卒の「先輩」今村が契約更改の場にて「欲を言えば抑えをやりたい」と言ったからには、「後輩」中﨑のハートにも熱いものが燃えたぎるであろう。

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そして、その今村に勝るとも劣らない投手が助っ人ジャクソン。平均150km/hに迫るストレートと縦に速く大きく曲がるスライダーを武器に67試合投げ防御率1.71奪三振率は驚異の11.72。シーズン中はカープの宿敵である読売ジャイアンツ相手に苦戦する、また彼も日本シリーズで苦い場面が目立ったが、来季は新たな武器「チェンジアップ」で雪辱を果たせるかに期待が集まる。

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助っ人では、日本ではなかなか見られない球筋を持つ癖球「カッター」で日本の打者からゴロの凡打を量産したヘーゲンズも、抑えとしての力量について問題なく、チャンスが巡ってもおかしくない。

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さらに、昨年メジャー傘下3Aで奪三振率10.4を記録した、メジャー経験もある快速球投手ライアン・ブレイシア投手、編成次第ではあるがリリーフに回るであろうとされるドラフト1位ルーキーの剛腕、加藤拓也投手らが新規加入。

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この他にも、一癖あるが、魅力的な投手陣

それに加え、肘の故障からの復活を目指す「背番号14」大瀬良大地投手、今年スピードボールで頭角を現した薮田和樹投手、期待の速球派左腕、塹江敦哉投手や隠れ速球派のブラジリアンサウスポー仲尾次オスカル投手、衰えからの再起を目指し、スリークォーターへのフォーム改造に挑むカープ歴代最多セーブ記録保持者、永川勝浩投手、そして忘れてはならないガラスのリリーフエース、怪我がちなのが惜しいが、投げれば野球解説者江川卓からも一目を置かれるストレートとフォークが武器の一岡竜司投手。これらの誰かが試合最後のマウンドに立つこともあるかもしれない。

首脳陣の起用の方針は報道より来年も今年守護神を務めあげた中﨑投手に守護神の座を託すことが基本線であるとされる。しかし、「リリーフは3年が賞味期限」という言説がある中、中﨑が本格的にリリーフに転向して3年目。またシーズン終わりのケガや、他球団からのマークもさらに厳しくなることで、万が一守護神として機能しないことも考えられる。そうなったとき、「抑えの適正」とされる「奪三振能力」においてインパクトのある成績を残した今村、ジャクソンが抑えに回るか、もしくは2015年の中﨑投手の抜擢のように、新たな投手が抑えというポジションで、才能を開花させるかもしれない。

無論、シーズンが始まっても抑えというポジションが誰の手に渡るかは分からない。しかし、少なくとも、近代野球においてポストシーズンへ駒を進めるには盤石なリリーフの形成が必須。優勝への戦いの中で、試合最後のマウンドという特別な場を賭けた、内なる熱い争いがどのようなエネルギーを発するか、注目したい。

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