誰だ「貧乏球団」なんて言ったのは!?鉄板すぎる広島カープの経営方針とは!?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
CuyzJW8UsAA-jFE

2016年、25年振りの優勝に沸いた広島東洋カープ。

昨年こそまさにフィーバー真っ只中でスポットライトを浴びた広島カープですが、ほんの少し前までは長期間の低迷期に見舞われ、万年Bクラスの代名詞扱い。

関東・関西という都市圏ではなく、広島という地方の球団だということもあり、かなりマイナーなイメージのあるチームでした。

巨人やソフトバンク、阪神などのメジャー球団がふんだんに資金を使う有様と対比すると、いわゆる「貧乏球団」という感じのするチームだったのですが、、、

皆さんご存知でしょうか?

実は広島東洋カープは毎年黒字経営を続けている非常に優秀な球団なのです。

広島カープは1975年に初優勝を果たしましたが、実はその年以来、一度も赤字の年を経験していない、(広島だけに)鉄板の経営っぷりを発揮しています。

近年のカープは2012年以降の5年間で、4位→3位→3位→4位→1位とまずまずの成績から昨年の優勝まで比較的安定した成績を残していますが、それだけで黒字経営の説明はまったくつきません。

2009年に本拠地が旧・広島市民球場から現在のマツダスタジアムに新設されたこともあり、ハードが魅力的なものに生まれ変わったことを挙げる方もいらっしゃいますが、そこだけが原因と考えるのはまだまだカープをよくご存知ない方だと言えるでしょう。

なぜなら、マツダスタジアムが出来てからの観客動員数は一貫して年間150万人を超える数字を叩き出していますが、旧・広島市民球場時代は年間100万人を割り込む時期すら長くあったのです。

マツダスタジアムに好成績を残している近年だけの黒字経営なら説明がつきますが、成績も低迷、観客動員も少なかった時代の黒字経営にこれでは納得がいかないところ。

スポンサーリンク

ではなぜ、カープは黒字経営を続けてこられたのでしょうか。

それは広島カープの非常に健全な金銭感覚が物を言っているからです。

プロ野球選手と言えばとても華やかな世界で1流選手なら億単位の年俸が当たり前。

FA権を行使した人気選手ともなればマネーゲームが毎年のように繰り広げられ、湯水のごとくお金を使う球団も多々ある中、カープはそんなことには見向きもせず選手は自前のスカウトが信じて獲得した若手を育成・起用することで選手の年俸の高騰化を防ぎ、暗黒期には球団職員の人件費も節約にまわしてきました。

金満球団なら1年ちょっと活躍しただけで何千万もはねあがる年俸もカープは独自の審査方法により、緻密なデータで分析。何年も実績を積み上げて初めてしっかりとした年俸になるようにしてきました。

これだけを見るとしょっぱい球団ですが、その代わりに長くチームに貢献してくれた選手達には指導者としての将来の約束や裏方・球団職員としての雇い入れを積極的に行い、いわゆる選手の使い捨て・切捨てをしないことで選手・球団を大事にしてきた歴史があります。

ファンもそれらはよく知っており、カープのことを家族のように感じることで地元に密着しており、人口の少ない地方球団としてのハンデを逆に強みとして活かすことができるようになったのです。

とかく、札束に物を言わせてチームを強くしようとする球団の多いものですが、そういう球団の経営状況はふたを開けて調べてみれば赤字球団が多数を占めます。

庶民的な金銭感覚を忘れず、地道に歩んできたカープの経営には見習うべきことが多々あるのです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする