2016年ドラフト10位指名 楽天
山本高→甲賀健康医療専門学校 専門(高卒2年目)
満20歳
出身:大阪府
最速149キロ 右投右打 183センチ80キロ
東北楽天ゴールデンイーグルス:2017年~
高校時代は無名の公立校でプレー
西口直人とは、今年のドラフト指名で最後に名前を呼ばれた右腕。高校時代は大阪の無名公立校だった山本で投げていた。
「顧問の先生が学年主任で忙しくて、練習は自分たちでメニューを決めていました。3年のときはキャプテンだったのでノックも打って、そんな感じのチームでした。」
高校入学時に130キロだった球速は、2年春に142キロ、3年夏には大阪大会初戦で145キロに到達。しかし、その試合で上宮太子にコールド負け。プロからの誘いはなく、甲賀健康医療専門学校の藤本監督の誘いで、同校に入学。
1年目は肩肘を痛め、登板試合ゼロ。そのオフにフォーム改造に着手。すると春先から球が安定し始めた。
「フォームを改造した当初は納得出来ないまま投げていました。でも、理屈を理解できるようになってからボールが変わりました。ストレートがバッターの手元でふわっと伸びるようになったんです。」
6月からアルバイトも辞め、練習に励んだ。するとちょうどその時期の、永和商事ウイング戦で149キロを計測。以降の試合でも大崩れすることはなく、日本選手権予選の島津製作所戦では8回まで零封。試合には敗れたが力は見せた。そしてドラフトで楽天から10位指名。本指名の最後、87番目に名前が呼ばれた。
ゆったりとしたフォームで質の高いボールを投げる。器もあってまだまだ伸びる。プロの選手を見て、なぜこの選手が成功して、なぜこの人は苦労しているのか、性格や日常生活を含めて本質を見極められるようになってほしい。(藤本監督)
西口直人は強豪チームや、むき出しのライバルの中で揉まれた経験がない。まずはこれまでと異質の環境の中でスムーズなスタートを切り、そこからの成長に期待したい。
以下は担当スカウトのコメントです。