2016年ドラフト候補田村伊知郎!かつての「報徳学園のスーパー1年生」が再浮上!その魅力と特徴について!

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※西武に6位指名されました!

東邦の藤嶋健人が1年夏に甲子園で活躍し、大きく注目されたことは記憶に新しい。同様に報徳学園という名門で1年生から甲子園という大舞台でマウンドにのぼり、その活躍から「スーパー1年生」と評されたのが田村伊知郎。その後、苦しい時期を経て再び輝きを放っている彼について取り上げたいと思います。

【簡単なプロフィール】

名前:田村 伊知郎

出身:兵庫県神戸市

生年月日: 1994年9月19日

身長体重:173cm80kg

守備位置:投手(右投げ左打ち)

在籍:立教大(報徳学園高)

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【経歴】

地元・神戸市北区で小学校から野球を始め、中学時はKボールのメジャー兵庫で投手として活躍。3年生の秋には全国大会で準優勝を経験しました。

高校は地元の名門・報徳学園に進学すると、1年夏の兵庫大会で背番号18ながらエース級の働き。

甲子園では初戦の砺波工戦で先発し聖地デビューを果たすと、興南に敗れた準決勝までの全5試合に登板。1年生らしからぬ堂々のマウンド捌きと伸び上がるような速球を武器にしたピッチングから「スーパー1年生」として全国の野球ファンに強烈な印象を残しました。

新チームからは順当にエースナンバーを背負い、迎えた秋季県大会は準決勝で後に近畿大会で大阪桐蔭を破り、ともに翌年センバツ出場を果たす加古川北に敗北。田村は同試合に続き、近畿大会出場を懸けた3位決定戦も連投、チームを勝利に導きます。

近畿大会では準決勝で飯塚孝史(現・大阪ガス)と坂本誠志郎(現・阪神)のバッテリーを中心に石井元(現・ホンダ鈴鹿)、海部大斗らタレント揃いだった履正社と対戦。飯塚との投げ合いの末に2-1で敗北も、強力打線相手に粘りの投球を展開し翌年のセンバツ出場権を勝ち取ります。

2度目の聖地となる翌春のセンバツ、初戦で徳島県の城南高校と対戦。下馬評では圧倒的有利とされていましたが、相手バッテリーを中心に粘り強く守られ、打線も繋がりを欠くと田村が中盤に失点を重ねてしまい最終回には3ランHRを浴びて8失点で敗退。

その後、センバツ帰りで好左腕擁する社が相手とはいえチームは春季大会初戦敗退。田村自身も最終回に登板して失点を喫するなど苦しい内容。

チームの状態が上がらない中で迎えた夏は、初戦から苦しみながらも何とか勝ち上がりましたが、準々決勝で神戸国際大付相手に9回に逆転を許して敗北。3季連続での甲子園出場とはなりませんでした。

主軸も務めながら臨んだ2年秋は加古川西、姫路南、東洋大姫路と3試合の完封を含む県大会全6試合を完投。スタミナ不足に泣いた夏からレベルアップした姿を見せて、見事優勝を果たしました。

近畿大会初戦の相手は前年秋の同大会で敗れた履正社。前チームのような際立った選手はいなかったものの、組織的に攻め続けた履正社打線の前に自身の制球難も絡んで失点を重ねて完敗。

センバツを逃した翌春はチームメートの大力健人(現・大阪産業大)、乾陽平(現・明治大)の登板機会が多くなり、田村は格下相手にも被安打が多い試合が続くなど途上といった状態。チームは近畿大会準決勝進出を果たすも、不安を抱えたままで最後の夏を迎えることに。

そして迎えた3年夏、田村は完全復調とは言い難い内容ながら好投を続けますが、5回戦の市立尼崎戦で1点のリードを守り切っての140球完封の代償に右肩痛を発症。準決勝で登板することができず、チームは敗退しました。

 

立教大に進学後はその故障の影響もあってか、リリーフとして早くから登板機会を得るも、苦しい内容が続きます。

3年春、東大戦でリーグ戦初先発初完封で初勝利。その後は秋も1勝止まりと飛躍を遂げるとまではいかないものの、徐々にその足掛かりとなる経験を積んでいきます。

そして4年春、先発としての地位を固めると、東大戦で負け投手となり先発からリリーフへ回った澤田圭佑に代わり1日目の先発に回って奮投。リーグ戦終盤で優勝が懸かった明治大とのカードでは、澤田も控える態勢とはいえ、3日間連続で先発とフル回転。最終的に優勝は逃すも4勝をあげる活躍でした。

その実力が認められ、大学日本代表に選出されると日米大学野球では抑え役として3試合に登板。満塁本塁打を浴びた試合もありましたが、代表のストッパーに恥じない投球を見せてくれました。

【特徴や魅力】

1年夏に衝撃を与えたスッと伸び上がっていくような快速球が武器である一方、苦しんだ時期は高めのボールでも空振りを奪えず痛打されがちでした。上背がないのもあって威力を欠けば角度のない真っ直ぐであり140キロ出ても打者が苦にしなかった。フォームも開きが早いのでボールが見やすかったなどが要因に挙げられるのではないでしょうか。

結果を残した今春の彼は140キロ台前半~中盤以上のスピードをコンスタントに投げながら、六大学の打者相手に力勝負で抑え込むことができていました。また、得意としていたスライダーにチェンジアップといった縦の変化も精度が増し、速球の威力と相まって効果的になっていました。

一方でまだリリースが安定せず、ボールのバラつきが大きい傾向にあります。投げる以外の仕事もきっちりこなしますし試合を纏める能力もありますが、細かい制球をコンスタントに求められるタイプではなく、短いイニングでねじ伏せていく投球の方が向いていそうです。実際、抑え役として起用された日米大学野球での投球には未来のメジャーリーガー達も真っ直ぐに押されていました。

【まとめと将来について】

注目度の高かった選手が長く苦しい時期を乗り越えて、勝負の年にここまで再浮上したというのは中々無いケースですし、それを可能にした心身の強さは並外れたものだと思います。そういった面でも前記の通り、ハートが強くフルスロットルで放れるリリーフとしての活躍が期待できるのではないでしょうか。

不安があるとすれば、気合が入り過ぎて空回りしたり、勤勉であるが故に考え過ぎたりといった点でしょうか…。

高校1年生に観た時には小柄でバランス良く軽く投げているようなフォームながら勢いのあるボールを投げる姿に川越英隆(現・ロッテコーチ)のような印象を抱きましたが、だいぶ体に厚みが増した今は、ボール相応の力感・躍動感も感じられるフォームになったように感じます。体のキレというよりパワーで投げる面が強くなったのかな?という気もしますが、バランスよく全身で投げようという意識も伝わりますし、悪癖の少ない形で投げることができているのではないでしょうか。

彼の野球に対する姿勢のような真っ直ぐ正面から向かっていく清々しい投球を、次のステージでも見られるのが本当に楽しみです。

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